実技試験を・・・ [ローねた]
受けました。刑事弁護の実務試験。最終弁論を、3分間。もちろん、3分で全部やれってわけではなく、自分の好きなトピックを選ぶのだけれども。
名前を呼ばれる。試験場に入る。すでにこの時、緊張で胃が痛い。授業中はやっぱり回りにクラスメートがいて、裁判長席に座っている人(これも学生)とアイコンタクトをとると、きちんと反応してくれていたから、落ち着けたのだと悟る。
促されて、弁論を始める。・・・「キメ台詞」を飛ばしてしまう・・・。軽くパニックになりつつ、深呼吸を一つ。流れを引き戻す。裁判官役も裁判員役も(どちらも弁護士)にこりともせず、凝視してくる。うわ~。普段と全然違う表情である。こんなとき、人間はわけもないのに更に焦る。
とりあえずタイマーがなる前に、このトピックの「起承転結」だけはしめそうと、落ち着き払ったふりで、話を進める。大丈夫。声は震えてない。手は震えてるけど。
タイマーが鳴る。重ねて「以上です」と言った瞬間、緊張がようやくほぐれる。やっぱり10分以上喋りたい、と真剣に思う。だいたい初めの2分くらいでようやく気分が乗ってくるたちなので、3分間スピーチは本当に苦手である。入試のときも、時間切れになったしなあ。
でも、裁定者に「検察官の示した筋に疑問を抱かせ」、「彼らに家路(=他の、依頼人を無罪にもっていく道筋とやら)を示す」ことはできたので、まあ良しとするか。
幸先いいのだか、悪いのだか分からないまま、二年後期の試験が始まった。
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